« 2009年5月 | トップページ | 2009年7月 »

2009年6月

2009年6月15日 (月)

キラメキ☆『スター・トレック』

200906150005.jpg六本木にて。『LOST』『クローバーフィールド』のJ・J・エイブラムス監督。ILMの手による美しい特殊効果いっぱいの映像、そして巨大宇宙船が赤や緑の光線を交えて戦う大迫力の戦闘シーンがすごい。ちなみにTVドラマや過去の映画化作品などスタートレックというものにまったく予備知識のない私であったが十分楽しめました。艦内の様子などで意図的なのか光のフレアやレーザー光線のまぶしさが特徴的でした。本作はこれから続く新・スタートレック連作の第一作といった位置づけらしく、まずは宇宙船エンタープライズ号の船長となる主人公ジムの生い立ちと登場人物の紹介がなされながら展開していく。そもそもいったい何の目的でこの大きな宇宙船は旅をしているのだろうという?と基本的な点がよくわからないまま、知らずになんだか進んでいく感じだった。地球に本部があるらしい宇宙連邦の命を受け、他の惑星や民族に赴いて外交を行う大使的な仕事を行っている、のかな?でストーリーはまあ気にすることではないメジャー作品なのだけど、タイムパラドックスがえらく簡単に扱われていたり、、便利すぎる「転送」機能の都合の良い使われ方など、気になる点はやっぱり気になるタイプの映画であった。

そもそもこの映画を見に行った理由は、監督がJ・J・エイブラムスだからであり、それは私が、ドラマ『LOST』が大好きだからである。どこがいいのかというと難しいのだが、「なんだかよくわからないもの」に遭遇する人間が抱く不安や緊張をあおる演出のうまさや、同じ気持ちの者たちが仲間になっていくというヒューマンドラマや、何より徐々に謎を明らかにしていくミステリー的おもしろさがミックスされているところがすごいなあと思うのである。『クローバーフィールド』では、大災害に遭遇した一市民が怪獣という「なんだかよくわからないもの」に翻弄される様がまさに私の好きな、エイブラムス的おもしろさをそのまま見せつけてくれてとても満足したのだ。んだが本作ではそのあたりがなりを潜め、物語も大きな裏切りがなく、あっさりと進んでいたところが物足りなかったのである。登場する宇宙人も基本は人間ベースに作られていて、めっさ目の離れた助産婦や、カバみたいな人みたいな顔のオッサンなどがいたのだが、なんだが驚きがふるわない。

今作では一通りの人物や世界観のオリエンテーションが済んだこととして、次回作では、衛星が1000個くらいある惑星や、「2等身でおしりに顔がついていて手に耳がある」という変な星人など、それはもう「なんだかよくわからない」なにかが、カーク船長たちを翻弄しまくってほしいと願うばかりである。

| | コメント (0)

« 2009年5月 | トップページ | 2009年7月 »